ジルテック10mgは、第二世代の抗ヒスタミン薬と呼ばれています。
日本では1998年から発売されていて、花粉症の薬として処方されています。
アレルギー性鼻炎などを引き起こす原因は、ヒスタミンという物質にあると言われています。
これは、ヒスタミンが、体内組織に炎症が起こったり、抗原にさらされた場合、これらを異物と捉え、体外に放出しようとするからです。
ヒスタミンが働くためには受容体が必要で、受容体は、ヒスタミンが働く部位によって4種類に分けられます。
心機能を調整するH2、神経伝達につとめるH3、肥満細胞に働きかけるH4という風に別れていきます。
4種類目のH1は血管拡張作用のほかにも、Th1反応の増強というものがありますが、これが細胞内の抗原除去につとめます。
ジルテックは、有効成分セチリジン塩酸塩が、ヒスタミンH1受容体の働きを押さえ、Th1反応の増強を阻害することで、アレルギーにより引き起こされる症状を軽減します。
花粉症などアレルギー性鼻炎以外にも、蕁麻疹、湿疹、皮膚のかゆみにも処方されます。
症状を和らげますが、治す働きまではありません。
本剤の最大の特徴は、即効性と持続性です。
前の日の晩に服用して、薬効が持続するというのが、このお薬の利点でもあります。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
以下の様な症状が副作用として出ます。
眠気、倦怠感、口渇、頭重感、めまい、ふらつき、吐き気、頭痛、発疹、胃腸障害が初期症状として現れます。
重篤な場合は、以下の様な症状が現れます。
アナフィラキシー様症状(呼吸困難,血圧低下,蕁麻疹)、肝機能障害、血小板減少、痙攣)、肝機能障害、血小板減少、腎機能障害。
この様な症状が見られた場合は、自己判断で休薬をせず、担当医師の診察を受け、薬剤師にご相談の上、休薬や減薬をして頂くようお願い致します。
注意事項
以下の場合は慎重投与になります。
服用の際には、担当医師にご相談下さい。
妊婦の方、授乳中の方、腎機能障害および、肝機能障害のある方、高齢者の方。
飲み合わせに注意の必要なお薬があります。
喘息治療薬のテオフィリン(テオドール)、エイズ治療薬のリトナビル(ノービア)は相互作用を起こす危険性があります。
抗不整脈薬のピルシカイニド(サンリズム)との併用ではサンリズムの副作用が増強されます。
安定薬や睡眠薬など、脳の神経を休ませる薬との併用も、眠気やふらつきなどの副作用を引き起こしやすくなります。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。