抗原虫剤と呼ばれる抗菌効果のある薬です。
主にトリコモナス症の治療に処方されます。
トリコモナス症は、脊髄動物の粘膜に寄生するトリコモナス原虫が原因ですが、人間では、性行為感染症(STD)で感染する事が多いとされています。
尿生殖路の感染症で、女性は尿道および膣に感染し原虫が留まりやすく、男性は排尿時に原虫が出てしまうため、男性の方が発生リスクが少ない様に報告されています。
トリコモナス症の潜伏期は10日で、併発するリスクの高い性病としてHIVがあげられます。
予防及び蔓延を防ぐ最良の方法は、コンドームの使用とセックスパートナーを決める事ですが、併用して頂きたいのが本剤です。
近年では、大衆浴場や、便座からも感染するリスクが高くなってきている疾患です。
有効成分チニダゾールがトリコモナス原虫のDNAを破壊し、分裂増殖を防ぎ、死滅させ、殺虫効果を起こします。
トリコモナス症の他にも、原虫感染症である、ランブル鞭毛虫症、アメーバ赤痢、粘膜で主に増殖する偏性嫌気性菌が原因の細菌性感染症などに処方されます。
メトロダニゾールなど、既存の抗原虫薬に比べ、血中濃度が上るのが高く、有効血中濃度を持続できるのが特徴です。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
主な副作用として、胃腸障害(食欲不振、胃部不快感、下痢、むかつき、これらの症状から来る倦怠感や頭痛)があげられます。
原虫を殺す抗菌作用からくるものですので、副作用が1〜2日で収まらず生活に支障が出る様でしたら医師の診断を受けてください。
本剤はアルコールの分解を妨げる働きがありますので、アルコール分を含んだ薬剤と併用しないで下さい。
その他の副作用として、尿着色や口渇、潮紅が現れる事があります。
腎臓排泄型のお薬になりますので、腎臓に疾患のある方は、腎機能障害が出る恐れがあります、ご注意下さい。
注意事項
以下の方は、このお薬を服用できません、ご注意下さい。
本剤の成分に対し、既往歴のある方、血液疾患のある方、 脳、脊髄に器質的疾患のある方。
妊婦及び授乳中の方、小児。
以下の方は慎重投与になります、服用前に医師にご相談下さい。
腎機能障害の方、高齢の方、全身状態の悪い方。
現在服用中のお薬がある場合は、本剤の薬効と相互作用する場合があります。
詳しくは薬剤師にお尋ね下さい。
本剤服用中と、服用後最低3日間は、飲酒はお避け下さい。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。
