ハルナールはタムスロシン塩酸塩を有効成分とする交感神経α受容体遮断薬の一種です。前立腺肥大による排尿障害に第一選択薬として用いられています。前立腺は膀胱の出口周辺に尿道を守るような形で存在していますが、加齢等の理由で前立腺が肥大化すると尿道が圧迫され、排尿障害・残尿感・頻尿・夜間頻尿などの症状が見られ、日常生活に大きく支障を来たします。
本剤は前立腺に多く存在するα1A受容体に働きかけをして、前立腺の筋肉の緊張を解くことで膀胱の圧迫を緩め、また尿道の緊張を解くことで排尿がスムーズとなり残尿感や尿の出の悪さを改善する効果があります。
即効性だけではなく持続性もある為、1日1回の内服で済み、外出時の内服による煩わしさがありません。
ただし交感神経α受容体遮断薬は、前立腺肥大以外に血圧降下薬としても用いられています。他の同類薬よりは頻度は少ないですが、血圧降下によるめまいや起立性低血圧症をおこすこともあります。特に内服開始後は発症する可能性が高いですが、徐々になくなるとされています。しかしながら副作用が強く苦痛な場合には早めに受診してください。医師の診断によりお薬の減量や変更が必要とされる場合もあります。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
めまい、起立性低血圧症、血圧低下、動悸、頻脈、悪心など
注意事項
・過去に本剤または本剤の成分に過敏症の既往歴を持つ方は内服できません。
・持病やアレルギーのある方、また別のお薬をご使用中の方は事前に医師にご相談ください。
・めまいの副作用が現れる場合がありますので、車の運転や危険な作業をする時には十分に気をつけて下さい。
・本剤を内服後、体調に異変が起きた場合にはすぐに医師の診断を受けて下さい。
◆ハルナールは国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。
