「ノルバデックスD」は、非ステロイド性の抗エストロゲン薬です。乳ガン細胞にあるエストロゲン受容体と競合的に結びつくことで、乳ガンの成長を抑制する医薬品です。「ノルバデックスD」は副作用のリスクも少ないといわれており、術後の再発防止にも用いられています。また、男性ホルモン様作用もないとされています。
◆男性ホルモン様作用による症状
・男性の場合…陰茎肥大、睾丸委縮、持続性勃起、精液・精子減少など
・女性の場合…声が枯れる、月経異常、多毛、ニキビ、肌荒れなど
乳ガンの細胞内には、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンと結合することでガンの増殖をうながす、エストロゲンレセプター(受容体)があります。「ノルバデックスD」は、エストロゲンと競合して、先にエストロゲンレセプターに結びつくことでガンの増殖を抑制します。免疫組織化学染色法によるガン組織検査の結果、エストロゲン受容体が多い場合(ER陽性)に、高い効果を発揮します。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
更年期様症状、腫瘍部位の発赤・腫脹などのフレアー現象、かすみ目、視力低下、無月経、生理不順、予定外の性器出血、嘔吐、吐き気、食欲不振、腹痛、下痢、めまい、ほてり、むくみ、発汗、頭痛、体重増加などの症状があらわれる場合があります。まれに重篤な副作用として、視覚障害、血栓症、静脈炎、血管浮腫、間質性肺炎、アナフィラキシー様症状、膵炎、胆炎、肝障害、皮膚粘膜眼症候群などがあります。また、長期連用により子宮内膜症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープを発症する場合があります。
注意事項
※以下に該当する場合は服用を避けてください。
・妊娠中・授乳中、または妊娠の可能性のある方
・本剤成分で過敏症の既往がある方
※以下に該当する場合は慎重投与が必要です。
・白血球減少、血小板減少の症状がある方
※他の薬剤を服用中の方や持病がある場合は、ご使用前に医師にご相談ください。
※服用中に異常があらわれた場合は直ちに服用を中止し、医師にご相談ください。
※お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
※直射日光を避け、湿気のない冷暗所に保管して下さい。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。