レクサプロは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれる抗うつ剤の一種であり、有効成分エスシタプラムシュウ酸塩はSSRIとしては国内で4番目となる医薬品です。
従来から存在する三環系抗うつ剤では様々な脳内神経伝達物質(※)に対する再取り込み阻害作用があり、抗うつ剤としてのメリットがある以外に、多方面での副作用の発現がデメリットでありました。また国内のSSRIの中では最もセロトニンへの選択性が最も高いとされており、それ以外の神経物質への影響が最も少ないです。
尚、レクサプロは国内はもとより世界でも96カ国の国や地域で承認されており世界で2億人以上の方に投与されています。
尚うつ状態の方は気分を司る脳内の神経伝達物質であるセロトニン濃度が減少しています。セロトニンは一度神経から放出された後再度神経内に再取り込みされますが、本剤はこの再取り込みを阻害する作用があります。この効果から、脳内でのセロトニン濃度が高まることとなり、情緒が次第に安定しうつ状態や様々な不安神経症が改善される事となります。
他の抗うつ剤を内服する時は少量から慎重に用い、維持量まで暫増する方法を取りますが、本剤は内服開始期から維持量からスタートすることが可能となっている為、効果の現れが早いことも特徴です。
(※)セロトニンをはじめとするノルアドレナリンやドパミンなどの物質
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
嘔気、悪心、口渇、下痢、腹痛、頭痛、めまい、ふらつき、眠気、倦怠感、焦燥感、不安感、不眠、動悸、不整脈、排尿困難、性機能の低下、発疹などが現れることがあります。
注意事項
・本剤や本剤の成分で過敏症の既往歴を持つ方は本剤をご使用になれません。
・次の方は慎重に投与する必要がありますので、必ず事前に医師にお伝えください。
【妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方【持病やアレルギーのある方】【市販薬を含め他のお薬をご使用中またはこれからご使用になる方】【現在または過去に自殺願望のある方】
・眠気の副作用が出る恐れがありますので車の運転や危険な作業はお控えください。
・本剤を内服後、初期症状として体調に異変が現れた場合には速やかに医師の診断を受けて下さい。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。