ガバベンチンは1973年にドイツで開発された抗てんかん薬です。使用実績は長く、他の抗てんかん薬において発作の抑制が難しいとされている部分発作に対して、他の抗てんかん薬と併用することで効果が認められてます。現在では世界91カ国において抗てんかん薬として使用されています。
てんかんは過剰な脳の神経活動による痙攣発作などの症状を繰り返し起こす病気です。
ガバベンチンはGABA(γ-アミノ酪酸)誘導体であり、カルシウムの流入を抑制することからグルタミン酸神経等の神経を抑制する為、脳内のGABA神経を亢進させる作用があります。GABA神経の亢進は痙攣の軽減につながります。
尚、他の抗てんかん薬が作用する部分であるGABAA受容体及びGABAB受容体に活性がないことから他のてんかん薬との相互作用が発生しない為併用が可能となり、それぞれのお薬の作用の相乗効果が期待されています。
また本剤は安全性が高いことが実証されています。他の抗てんかん薬と比較しても重篤な副作用の発現率が極めて低いです。しかし本剤は体内では代謝されないので、未変化のまま尿中に排泄されます。その為腎機能の低下した方はお薬の排泄が進まない恐れがあることから慎重に内服する必要があります。
本剤は食事の時間を考慮せず内服することが可能ですが、お薬の血中濃度を常に一定に保つ必要がある為、医師から指示された用法用量は厳守してください。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
複視、めまい、頭痛、だるさ、傾眠などの副作用が現れることがあります。
注意事項
・本剤や本剤の成分で過敏症の既往歴を持つ方は本剤をご使用になれません。
・次の方は慎重に投与する必要がありますので、必ず事前に医師にお伝えください。
【妊娠中の方】【持病やアレルギーのある方】【市販薬を含め他のお薬をご使用中またはこれからご使用になる方】【腎臓の悪い方】【高齢の方】
・眠気の副作用が出る恐れがありますので車の運転や危険な作業はお控えください。
・自己判断による休薬は絶対にお避け下さい。急な断薬は症状を悪化させる恐れがあります。
・本剤を内服後、初期症状として体調に異変が現れた場合には速やかに医師の診断を受けて下さい。
◆ガバベンチンは国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。