胃における食物の消化の際には、胃粘膜の壁細胞から分泌される胃酸が大きな役割を果たしますが、この胃酸の分泌を促進する酵素が、「プロトンポンプ」と呼ばれる物質です。
コントロロックは、この働きを抑制して、胃酸分泌過剰による高すぎる酸性度を制御して、胃や十二指腸の潰瘍を治療する薬です。
コントロロックの胃酸の分泌を抑える効き目は長時間に及ぶため、胃を必要以上に酸化させることを防ぎ、胃粘膜を保護することで、胃炎、胃潰瘍や一二指腸潰瘍、更に、難治性の潰瘍といった治療に処方されます。
また、ゲップが出たり、胃から酸っぱい液が上がってくることがありますが、これらの症状の主な原因は、逆流性食道炎(食道と胃の接続部分が何らかの原因で緩み、胃酸の逆流が起こる症状)や消化性潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍)と言われ、過剰な胃液の分泌で、粘膜が酸化され、ただれたり、壁面にダメージを受けることで生じます。
本剤は、胃酸の分泌を抑える仕組みで、これらの症状を治療します。
また、「クラリスロマイシン」や「アモキシシリン」と並行して使用することで、潰瘍の大きな原因の一つである「ヘリコバクター・ピロリ」の除菌にも大きな効果があります。
用法
・通常1日1回服用します。
・40mgを8週間続けて飲みます。
・8週間飲み続けて、症状が改善しない場合は、さらに8週間飲み続けます。
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
本剤による副作用として、便秘、下痢、便が柔らかになる、過敏症、頭痛、眠気がさす、めまい、しびれか感を生じる、かゆみ、発疹、涙が出る、くしゃみといった症状が発症することがあります。
また、ごく稀に生じる副作用として、貧血、アナフィラキシー反応、間質性肺炎、肝機能障害、腎炎、中毒性表皮壊死融解症の症状が出る場合があるとされています。
注意事項
本剤の有効成分である「パントプラゾール」にアレルギー症状が起こる方や過敏症といった、既往歴の有る方の使用は控えるか医師に相談してください。
また、カルチノイド腫瘍の発症や肝機能に障害をお持ちの方は、医師にその旨を報告してください。
妊婦中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方、妊娠の可能性がある方の使用、また、乳幼児・小児、更に、高齢者 の使用は、医師と相談して、その指示に従ってください。
乳幼児や子供の手の届かない場所で、保管・管理してください。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。
