プレタール錠は、「抗血小板薬」であり、血管内の血の固まりである
血栓の生成阻害して血の流れを良くする血栓症の改善専門薬として
用いられます。
本剤は、血液中の血小板または血管平滑筋のホスホジエステラーゼ
(PDE3)と呼ばれる物質の活性化を選択的に阻害し、血小板の作用抑制
や血管拡張作用があります。
主な適応症は、脳血管が詰まる疾患である、脳卒中、脳梗塞、等の再発
予防に処方されます。
また、プレタール錠の成分であるシロスタゾールは、血小板の作用を
抑制して、血液の塊である血栓が形成されるのを防ぐとともに、
抹消血管の拡張作用も認められています。
脳梗塞(心原性脳塞栓症を除く)の再発を抑制する他、慢性動脈閉塞症
に基づく潰瘍、疼痛及び冷感等の虚血性諸症状、クモ膜下出血手術後
の血流障害の改善効果もあります。
このような効用は、アスピリンやプロビックス等の他の薬品にもあることが
知られていますが、これらの薬品成分は、血小板にのみに作用する
ので、出血傾向が強いと言われます。
この点、シロスタゾールは血小板の作用は、血管内皮細胞の保護効果も
あるので、出血の危険が減少すると考えられます。
用法
本剤のご使用にあたりましては、医師や薬剤師の管理・指導の下で適切な使用をお願い致します。
副作用
プレタール錠はシスタゾール製剤なので、頭痛や頭重感、歯ぐきの出血、鼻血、
皮下出血、血尿、動悸等が起こることがあります。
また、時々敏感症状が現れることもあります。さらに、肝障害がおこることも
考えられます。
歯ぐきの出血では、歯を磨く際に出血し止まりにくい、皮膚にキズができ
やすく治りにくい、また、皮膚にあざができたり、紫斑(青あざ)が出来て
完治しずらい副作用も報告されています。
尚、服用を中止しても、1週間は出血しやすい状態が継続するので、
注意が必要です。
喀血(かっけつ)吐血、血尿、血便、が出る、胃や背中、関節が傷む
可能性もあります。
注意事項
血が止まりにくくなるので、血友病や消化器出血等の出血を伴う疾患
のある方は使用できません。
グレープフルーツと一緒に飲むと薬の効果が強められる恐れがあるので、
一緒に服用しないでください。
抜歯や手術の予定のある方は、服用前の必ず医師に報告してください。
持病のある方やアレルギー体質の方は、現在服用している薬を
担当医に報告してください。
また、ホウレン草の大量摂取やビタミンKを多量に含有するビタミン剤
を並行服用することは避けてください。
更に、カゼ薬や胃腸薬、漢方薬であっても、他の薬と併用する際は、
必ず医者に相談して指示を受けてください。
◆本剤は国内では医師の処方を必要とする【要指示薬】です。本剤の説 明文は英文の能書を翻訳したものであり、使用方法等が日本の医療従事者の見解 と異なる場合がありますのでご留意ください。
◆輸入医薬品はご自身の責任の上で、他者に譲渡せずご自身にてご使用ください。
◆詳細は掛かり付けの医師または薬剤師にご相談ください。
◆弊社ではどのような責任も受けかねますのでご了承ください。
